人がまだお猿さんだった頃。
目の前に「顔の周りに立派な毛の生えた動物」が出現!
逃げるべきか、考えているうちにガブリ!とされてしまいます。
目の前に「赤くて丸いもの」を発見!
食べ物か、そして食べ頃か、分析しているうちにパクリ!横取りされてしまいます。
それを、一瞬で見て、判断したお猿さんが、命を繋いで「人」に進化してきました。
ではそれが、文字で説明が書かれていたとして。
「この生き物はライオンだよ。肉食動物だからとても危険!早く逃げて!」
読んでいるうちに、ガブリ!とされてしまうでしょう。
「この赤くて丸いものはりんごという果物だよ。甘酸っぱくて美味しいからぜひ食べてね!」
読んでいるうちになくなっていることでしょう。
ここでデザインの出番。
例えば、ライオンにデザインされた印がついていて、
それを見て、「こわい!」とすぐに逃げ出せば、命が助かります。
りんごの木にデザインされた看板がついていて、
それを見て「食べたい!」とすぐにもぎ取ればお腹いっぱい、美味しい思いをすることができます。
こんな風にターゲットユーザー(お猿さん)にメッセージを一瞬でわかりやすく伝え、
心を動かし、行動を起こさせること。
それが「デザイン」なのだと、私は思います。
